sukuname

  1. MTG
  2. カード考察

どうにか踏み倒せないか

概要

カラデシュまでのスタンダードでは《向こう見ずな実験/Madcap Experiment》を軸にしたデッキを使っていた。 霊気紛争で《不屈の独創力/Indomitable Creativity》が加わったので、この2枚をともに使ったデッキができないかと思案中。 難しそうである。


向こう見ずな実験で何を釣りたいのかという話

《向こう見ずな実験/Madcap Experiment》で釣ってこれるのはアーティファクトのみだが、現状のスタンダードに1枚でゲームを決めることができるようなアーティファクトはあるだろうか?

2T目に《突沸の器/Vessel of Volatility》が置ければ、3T目《向こう見ずな実験/Madcap Experiment》できる。3T目に戦場に出すことを考えると、5マナより重いアーティファクトが出せれば、ライフと手札の損失に見合った効果といえるんじゃないかと思う。

とりあえず5マナ以上でレア・神話レアであるアーティファクトを見ていくことにする。計12枚見つかった。以下がその一覧である。

  • 11マナ
    • 《金属製の巨像/Metalwork Colossus》
  • 6マナ
    • 《ゴンティの霊気心臓/Gonti’s Aether Heart》
    • 《次元橋/Planar Bridge》
    • 《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》
    • 《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk》
    • 《焼却の機械巨人/Combustible Gearhulk》
  • 5マナ
    • 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
    • 《タミヨウの日誌/Tamiyo’s Journal》
    • 《パラドックス装置/Paradox Engine》
    • 《多用途な逸品/Multiform Wonder》
    • 《激変の機械巨人/Cataclysmic Gearhulk》
    • 《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk》

翻って《不屈の独創力/Indomitable Creativity》はタネが必要なため、3T目に撃つのは相当厳しい。事実上無理じゃないかと思う。となると最速4T目である。タネを含めカードを2枚使って、4T目に5マナのカードを出しても嬉しくない。つまり、上記《向こう見ずな実験/Madcap Experiment》のためのリストのうち、5マナであるカードはハズレだ。

更に言えば墓地にインスタントのないときにソーサリータイミングで出て来る《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》とかバニラでしかないのでこれもどうか。《ゴンティの霊気心臓/Gonti’s Aether Heart》はエネルギーが貯まる構成でないと活きないのではないか。

となると《焼却の機械巨人/Combustible Gearhulk》・《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk》・《次元橋/Planar Bridge》・《金属製の巨像/Metalwork Colossus》を目一杯入れたデッキだろうか。悪い予感しかしない。《次元橋/Planar Bridge》は伝説だし。

《不屈の独創力/Indomitable Creativity》のタネの話

《不屈の独創力/Indomitable Creativity》を自分で使うにはクリーチャーかアーティファクトが必要だ。ハズレの確率を減らすため、タネにはクリーチャーになるカードかトークンを使いたい。

3マナ以下でトークンを生成できる、アーティファクトでも土地でもないカードは……おっ、30枚もある。

  • 1マナ
    • 《未知との対決/Confront the Unknown》 (クリーチャーを対象に取る)
    • 《異世界の発露/Otherworldly Outburst》 (クリーチャーを対象に取る。条件付)
    • 《腕っぷし/Strength of Arms》 (クリーチャーを対象に取る。条件付)
    • 《よろめく帰還/Shamble Back》 (墓地のクリーチャー・カードを対象に取る。条件付)
    • 《墓の収穫/Graf Harvest》 (起動型能力で生成。起動コストが重い)
  • 2マナ
    • 《血統の呼び出し/Call the Bloodline》 (起動型能力で生成)
    • 《回答の強要/Press for Answers》 (クリーチャーを対象に取る)
    • 《継続する調査/Ongoing Investigation》 (サボタージュ納涼または起動型能力で生成)
    • 《忘られじ/Not Forgotten》 (墓地のカードを対象に取る)
    • 《邪悪の暴露/Expose Evil》 (クリーチャーを最大2体対象に取る)
    • 《ジェイスの精査/Jace’s Scrutiny》 (クリーチャーを対象に取る)
    • 《秘密の備蓄品/Hidden Stockpile》 (紛争達成時に生成)
    • 《霊気装置の展示/Servo Exhibition》
  • 3マナ
    • 《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》 (コピートークンを生成)
    • 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》
    • 《改革派の逃亡/Renegade’s Getaway》 (クリーチャーを対象に取る)
    • 《難解な干渉/Abstruse Interference》 (呪文を対象に取る)
    • 《今夜を生き延びる/Survive the Night》 (クリーチャーを対象に取る)
    • 《蟻走感/Crawling Sensation》 (アップキープに条件付きで生成)
    • 《リリアナの誓い/Oath of Liliana》 (終了ステップに条件付きで生成)
    • 《墓の出産/Grave Birthing》 (対戦相手を対象に取る)
    • 《末裔の呼び出し/Call the Scions》
    • 《束の間の記憶/Fleeting Memories》
    • 《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》 (奥義)
    • 《聖トラフトの祈祷/Invocation of Saint Traft》 (オーラ。攻撃が必要で戦闘中のみ)
    • 《根から絶つ/Root Out》 (アーティファクトかエンチャントを対象に取る)
    • 《ギデオンの誓い/Oath of Gideon》
  • Xマナ
    • 《闇の救済/Dark Salvation》 (クリーチャーを最大1体対象に取る)
    • 《グレムリン解放/Release the Gremlins》 (アーティファクトを対象に取る)

……というわけで、3T目までに条件無しでトークンが出せそうなのは以下の7枚。

  • 《邪悪の暴露/Expose Evil》
  • 《霊気装置の展示/Servo Exhibition》
  • 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》
  • 《末裔の呼び出し/Call the Scions》
  • 《束の間の記憶/Fleeting Memories》
  • 《ギデオンの誓い/Oath of Gideon》
  • 《闇の救済/Dark Salvation》

最強は《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》なんだけど、高いので色拘束の観点から外す。残りで役に立ちそうなのは一応マナ加速になる《末裔の呼び出し/Call the Scions》、あるいは《ギデオンの誓い/Oath of Gideon》だろうか。

とりあえず適当に突っ込んでみたのがこれ。

土地 (26)

  • 4x 《燃えがらの林間地/Cinder Glade》
  • 4x 《凶兆の廃墟/Foreboding Ruins》
  • 3x 《森/Forest》
  • 4x 《獲物道/Game Trail》
  • 4x 《山/Mountain》
  • 4x 《燻る湿地/Smoldering Marsh》
  • 3x 《沼/Swamp》

クリーチャー (12)

  • 4x 《焼却の機械巨人/Combustible Gearhulk》
  • 4x 《害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk》
  • 4x 《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk》

呪文 (22)

  • 4x 《末裔の呼び出し/Call the Scions》
  • 4x 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
  • 4x 《不屈の独創力/Indomitable Creativity》
  • 4x 《向こう見ずな実験/Madcap Experiment》
  • 2x 《パンハモニコン/Panharmonicon》
  • 4x 《突沸の器/Vessel of Volatility》

雑ゥ!

《突沸の器/Vessel of Volatility》《末裔の呼び出し/Call the Scions》《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》の3種のマナ加速、あるいは《向こう見ずな実験/Madcap Experiment》《不屈の独創力/Indomitable Creativity》から各種機械巨人をブッパするデッキになった。

はっきり言って弱い。

神話レア20枚レア22枚というこの構成からわかることは、このゲームはレアだけで決まるわけではないという優しい事実である。

ハズレ枠扱いした《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk》が「色があってるから」という理由でしれっと入ってるのがむかつく。